GUEST INFORMATION

玉木 パスカル マリエ

株式会社 HEALL OF HEAVEN 代表取締役

株式会社 HELL OF HEAVEN
https://pmdonline.jp/

<ゲストプロフィール>
1987年6月20日生まれ。フランス系カナダ人の父と日本人の母とのハーフ。東京都出身。モデルとしての活動を10歳頃からスタートし、その後「ViVi」の専属モデルやTVでのタレント活動など、多方面で活躍。2011年9月に単身渡米し、ファッション分野で著名な世界3大スクールのうち、NYにある名門「パーソンズ美術大学」へ留学。ファションを専攻し、2012年に同校を卒業。2013年には、NYへのファッション留学から帰国したマリエが贈る、NYガイド付きプライベートブック「マリエLOVE N.Y」(宝島社)発売。 また、某エステサロンの制服デザインやファッション専門学校で講師なども務める。inter FMにて音楽・アーティストとそのファッションの関係性について、マリエが語る60分間の音楽番組を担当するなど、活動の幅を広げている。

1:ニューヨークとメキシコでの経験

20代の頃に多忙を極めこのままだと出産も難しいと医師に診断を受けるほどに体調を崩した経験を経て、現在2歳のお子さんの母親でありこんなに子育てって楽しいんだと出産は奇跡だったと毎日がとても幸せに満ちていると話してくれた。出産は日本ではなくメキシコでされたそうだが何故、外国のしかもメキシコを選んだのかを尋ねると好きな国で好きな太陽を浴びて産んだらお腹の子にもいいのではないかと思い決めたそうだ。そして、芸能界に長く身を置き周りの人に対して気を使い過ぎてしまう癖がつき人の目が気になり言いたいことを言えない言わなきゃいけないことも言えない状況やそんな自分にも不安を覚え自分の事を誰も知らない地で生むことは逆に彼女にとっては安心できる環境だったのかもしれない。手術前に麻酔を打った後に曲何聴きたい?とフランクに聞いてくる医師と笑いに包まれる手術室、街中でもおめでとうとたくさんの人が声をかけ祝福してくれるなどメキシコは人々がとても優しく陽気で明るい国だと教えてくれた。海外の地に躊躇なく飛び込むのは23歳の時に芸能界を辞めニューヨークのファッションの名門「パーソンズ美術大学」へ留学を決意した経験にも通じる。11歳から行きたいと夢見ていた学校は多様性にあふれ国籍も年齢も違うが皆ファッションが好きという共通点の元、ファッションについてしか学ばない「これが勉強なら一生できる、私は天国にきたって思った」と全身に稲妻が走った位に衝撃が走りとにかく楽しい留学生活だったと振り返った。しかし驚くことに、英語に関しては自信もなく日本人特有の下手だと思われるのが恥ずかしいという思いが強く27歳まで話せなかったそうで、卒業後に教授の元で働いた際に「あなたは才能があるんだから喋りなさい、プレゼンしなきゃいけないんだから怖がっている場合じゃない」と言われたことがキッカケとなり猛勉強をし今ではネイティブレベルの英語を話せる様になったそうだ。好きなことのためだと舐められなくなかったと話していたがそれだけではネイティブレベルには達せない、それほどまでに強い意志と信念があり努力をしたからこその結果だと思う。それは自身の会社でも社員に伝えているそうでわからないことは恥ずかしいことではないから聞く、失敗してから怒らたり大変なことが起きる前に最初に聞いたほうが良いからなんでも聞くとルールにもなっているそうだ。大人になって怒られるほど嫌なことはない、素直に聞くと言う姿勢と勇気はとても大事なことだと改めて思った。

2:環境省アンバサダー

現在は環境省のアンバサダーを務めているマリエ氏にどういった活動をしているか教えてもらった。コロナ前から活動を始め30人ほどいるメンバーはライフスタイルやパーマネントカルチャーなど各ジャンルに特化して活躍し、高い情報発信力を持つ人たちが集まり環境に関してどう変えていくか、どうやって環境省にそれを取り入れていくかなどを議論し実際に活動をしている。SDGsに関する取り組みはだいぶ浸透してきてフードロス、オーガニックや無農薬の食品など食に関しては関心が早いが他にも今起きていることを意見交換し、1番重要である日本の皆さんに「伝える」にはどうアクションを起こしていくかをカテゴリーに分かれて行っている。今や大きなコミュニティに成長しているからこそカテゴリー毎に課題に合わせて活動を行っているそうだが他のジャンルの専門家からの意見や情報はマリエし氏にとっても学ぶことが多く勉強させていただいてい流そうだ。各界のスペシャリストが集まり協働すれば相乗効果も格段に高くなり、例えば、メンバーの1人であるシンガーソングライターのMINMI氏のライブでは販売するグッズや出店するフードをサステナブルなものにしイベントごとサステナブルなものに変えられるんだと驚きと喜びを体験したそうだ。色々なことや1人1人がが少しづつ変化してきている様に感じるが実際に活動をしている本人にも世間の考えや行動は変わってきているかを聞くと、すっごく感じると活動を始めた2017年では考えられなかったと、この上ない喜びの表情で答えてくれた。

3:ヨーロッパ進出


自身が代表を務めるブランド「PASCAL MARIE DESMARAIS」とは別に2025年に向けて海外展開を考えていると教えてくれた。ヨーロッパを中心に考えているそうだがサステナブルに関する興味や関心がやはり海外の方が高く1回挑戦したいと決めたそうだ。詳しいことはまだ非公開ということで「動物と人間」とういヒントと、さらに「PASCAL MARIE DESMARAIS」は前編でも話したようにストーリー性が重要でマリエ氏が主体のブランドだがヨーロッパで展開する方は、本人が一切出てこずない初の試みのため、自分がどう料理をするかとてもワクワクしていると話してくれた。実はこれがマリエ氏が手掛けるブランドだったのかといつか気づくかもしれないし、海外で話題のあのブランドはもしかしたらそうなのか?と考察するも良し、謎に包まれた新たなプロジェクトを我々も楽しみにしていきたいと思う。

正直に申し上げてテレビに出ていた天真爛漫なキャラクターのイメージが強かった彼女だが数年を経てガラっと大きく変化したマリエ氏の話を聞き人はこんなにも変わるのかと思った反面、

今の彼女が本来の姿だったのではないだろうかと思った。今を人生がもう1つ増えたアナザーライフだと表現し10年前の自分に諦めないで良かったねと言われているような気がすると心から充実している様子がうかがえた。突き詰め見つけたコトやモノがただただ「好きだから」と明るく話し全てにおいて想いや信念を押し付ける訳ではなく「教えてくれる」姿はまるで少女のようでもっと聞かせて教えてとつい引き込まれてしまう時間であった。10年後の自分にはどう話しかけているのか教えてほしいなと楽しみである。