GUEST INFORMATION

Joon-Shik Lee

有限会社オフィスリー 代表取締役 / 株式会社foRme 取締役

http://www.office-lee.jp/
https://forme-tokyo.com/

有限会社オフィスリー 代表取締役 / 株式会社foRme 取締役

国籍 : 韓国 東京生まれ セントメリーズ・インターナショナル・スクール Parsons School of Design(パリ) 東京で生まれたのち、7 歳までハワイで過ごし、日本帰国後インターナショナルスクールに通う。
10 代後半を画家として東京・パリで活動。吉田カバン創業者 吉田克幸氏に師事。(現 PorterClassic 会長) パリ・ロンドン・ニューヨーク・サンフランシスコを放浪。日本帰国後、複数のデザイン事務所・アパレル会社を経て お菓子メーカーに勤務。東京ばな奈、銀のぶどうのブランドコミュニケーション、 商品および店舗開発、パッケージ開発を手掛ける。

1:オートクチュールボディーデザイン

前編では有限会社オフィスリーの他に1つ美容事業を中心に「ナチュラルフォルム」という美容整体サロンを運営している株式会社foRmeの取締役も務めている。体の不調や運動機能を整え改善するだけではなく見た目を美しくする視点で綺麗に整えるサロンとのことだ。9割が女性のお客様で年齢と共に変わっていく体や違和感を感じる方がほとんどで、綺麗でいたい、劣化はしたくない、美しさを保ちたいと期待して訪れる方が多いそうだ。提供するメニューは「オートクチュールボディーデザイン」という名称の1つしかなく100人いたら悩みも100通りあり単純に1箇所だけやっても体は複数の筋や筋肉で繋がっているため一時的には改善されるが数日経つとまた不調が生じるなどの経験はしたことがあると思うがナチュラルフォルムはカスタムメイドで自分に合った施術を行ってくれる為、その持続期間も長いそうだ。サロンのキャッチコピー「運命を呼び込むのは外見、運命を掴み取るのは内面」には、外見を磨くことで人生のチャンスが訪れ、それをつかむかどうかは内面次第だという思いが込められ、外見と内面の両方を大切にするサロンの姿勢が表れている。

2:自分の役割とは

代表の大塚氏と立ち上げたfoRme社のサロン「ナチュラルフォルム」だがクリエイティブとは関係のない別物として携わっている。運営事業者は朝から晩までずっとやり続けているがそれを誰かに知ってもらわないと成り立たない、知って興味を持ってもらわないと成り立たないが全てを1人でやるのには限界がある。すごく大切にやっていること、いいものを作っていることを誰かが伝達し発信をしないといけない、その時に自分のような人間が役に立つと話すその訳は、やりたいけど手が回らないことを自分がやることで安心して業務に集中できるからだと説明をしてくれた。発想の源を尋ねると、特定のこだわりを持つよりもお客様の課題に真摯に向き合い結果を出すことを大切にしている点と、失敗を恐れずにチャレンジを重ね、改善を重ねることで最終的に成功を手にする姿勢を持っている。前半でも例に挙げてくれたバッターボックスに立ってからの話同様に、課題に対してどう打ち返すか、結果を出して打ち返すことは唯一大切にしていることだと、表現だけの話ではなく数字も見て結果を出すことは大前提であるからだと力強く答えてくれた。

3:理由を理解する

では、もし壁にぶつかったりうまくいかなかった場合はどうするのかを聞いてみた。「まずは怒られることがスタートライン」と笑いながら話してくれたが、クライアントに何がダメだったかを聞き、その理由を正しく理解することがとても大切だと教えてくれた。逆にうまくいっている時、商品が売れている理由を探す方が難しいと、なぜなら答えは無数にあるからだと話し、失敗するときは明確に理由があるからそれを把握して次回は同じことをやらないようにする、基本的だがだからこそとても大事なことである。自身の経験談として1回目がうまくいかないと2回目もうまくいかない、3回目もダメでようやく4回目5回目くらいで当たる、普通の人は3回目あたりで諦めてしまうがやり続ける人が最後には勝つと話してくれた。今は下手な鉄砲も数打ちゃ当たるではなく下手ではダメ、だからちゃんと当たれば当たるなんですよと本当に表現が豊かだなと思いつつ確かにと納得してしまった。人は成功例に目を向けがちでその話だけを掻い摘んで聞こうとするが、その裏には数え切れないほどの失敗をしている、その失敗の理由や意味をきちんと理解することが最も重要なのだと改めて気付かされた。

今後の展望として人類の幸せと答えてくれたように、人のために何かをすること、お手伝いをすることが好きな人なんだと感じた。それはサバイバル時期を経ての思想かもしれない。そして、自分が何者かが分からなかった幼少期の李少年に今の李氏は自分は何者だと話すのだろうと想像したが、多才かつ良い意味で全く掴み所のない彼は何者だろうと思ってしまった。

しかし、何者でもないからこそこちらの発想を優に超えるアイデアが生まれるのかもしれない。これからもたくさん我々を驚かせ楽しませて欲しいと思わせてくれる魅力的な人であることは

間違いない。