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近藤 佑太朗

株式会社 UNITO 代表取締役社長

https://unito.life/company/

1994 年 11 月生まれ。28 歳。東京出身。東欧ルーマニア育ち。 幼少期の 3 年間、父の仕事の都合により東ヨーロッパのルーマニアで育つ。 明治学院大学に入学し、大学1年次、国際交流を軸に活動する"学生団体 NEIGHBOR"を設立。 クロアチア留学ではビジネススクール「ZSEM」にて観光学を勉強。 その後、国内スタートアップ『air bnb JAPAN』で修行。 2017 年 起業(大学 4 年時) 2020 年 総額 1.2 億円を調達。帰らない日は家賃がかからない住まい「unito」を発表 2022 年 総額 2.5 億円を調達。東急と物件を共同開発するなど、さらに事業を拡大 2023 年 三井不動産、文部科学省などとの協業を発表。 大手不動産・政府関連団体との協業を繰り広げ、今の不動産業界を取り巻くキーパーソンを巻き込みながら、次の時 代のあたりまえの暮らしを創っている。

1:UNITOのビジネスモデル

自社を「住むと泊まるをくっつけるプレーヤー」という様に、家をホテルに、ホテルを家にと、物件は違えど住むと泊まるを組み合わせたサービスでありながら、さらにはそれをも一緒にし、ホテルにポストを設置する、ホテルに住民票を移すなども展望にしているそうである。コロナ禍前の2015年頃からシェアオフィスなどの利用が少しづつだが始まり、フリーランスやデジタルノマドなど働き方の多様化が進むと生活スタイルも自ずと多様化してきた。オフィスに行かなくてもリモートでどこでも仕事ができパソコンで完結する現代では1拠点で定額家賃を払う事自体がもはや時代遅れななのではないかと考えている間に、既に近藤氏は、2100年にはどういう物件があるのだろうか?と、とっくに先へ行っていた。例えば電鉄系の企業だと街ごと作る構想ありきで鉄道を走らせる道を決める。そういうアイデアを意識しながらユーザーに刺さることは何かを考え導入することを想像しているそうである。

2:コロナ禍を経ての市場動向

ホテルに関してはまだまだ物件が少ないと話すが、急激に増えた印象も否めず詳しく聞くと2018~2019年には東京オリンピック見越して実際にホテル建設は増えてはいたが、2020年3~5月にコロナで一気にストップし着工、建設途中だった物件が2022年の秋頃から再開し完成してきた故、増えた印象があるがあくまでも新たに出来たのではなく2019年に止まっていた物件がようやく完成したということになる。必然的に建設にはおおよそ3年ほどの時間を必要とするため2023~2025年は新たにできることは少ない。ここから数年は供給過多と需要過多の逆転が予想し近藤氏も不動産運営とサービスの提供を両方行っているため今後の立ち回りが需要になってくると話していた。

3:チャレンジと感謝の気持ち

現在、株式会社UNITは若い世代の非常に勢いのある優秀な人材が多いそうだが、その8割が紹介で集まったメンバーだと話す。「ピクミンみたいに友達の友達がどんどん集まってくるんですよ」と笑っていたがそれにはやはり近藤氏の考えや思想に共感と賛同が得られなければ成り立たない。その秘訣を聞くと「チャレンジ」と迷いなく答えてくれた。「極論、戦国時代に生まれてたら一生、戦国時代じゃないですか。世の中が変動するこの時代に生まれて生きていて色々なことにチャレンジできるって感謝しかないですよ」自分を戦国時代に生まれたと想定する発想に驚いたがそう話すように近藤氏は全てのことに感謝をし、このチャンスを有効に使おうとメンバーにも話すそうだ。さらに、「他の企業が1年でやる仕事を3ヶ月で、3ヶ月でやる仕事を1ヶ月でやろうとする組織だから素早く試さないと駄目で、アクションした後にちゃんと深く考えてそのアクションが正しいかどうかを行動した後に考えようというバリューを新んとうさせているんです」と答えてくれた。まずはしっかりと考えてから行動するというのが基本だと知らぬ間にか身についてしまっていたとハッとさせられたが、おっしゃる通りに考えるとそれだけ初歩が遅れ、頭で考えると初めの熱意が薄れてしまう感も否めない。後から考えればいいと代表が背中を押してくれ流のは非常に心強い。だからこそ人が集まり、どんどんチャレンジして新しいアイデアも実現させているのだ思う。現在の目標を最後に聞くと、最速でIPOを目指し現在はその準備に集中し努力をしている段階であるが、成し得た時も少数精鋭で楽しみたいと話す。IPO自体が目標ではなく信頼も得られ、資金調達もできるから「もっと色々なことにチャレンジができるし楽しいじゃないですか」と、目を輝かせて話してくれた。近藤氏にとってIPOは通過点にしかすぎず、我々では考えのつかないもっと先の“何か”に向かっているのだ。29歳の近藤氏のこれからのチャレンジと実現に多いに期待と我々の未来にとっても夢を見させてもらった非常に心踊る回であった。